ラミネートべニア

石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。

今日は、ラミネートべニアの紹介です。下の写真は初診時。

自転車競技をしている患者さんで、数年前に競技中にバランスを崩して顔面を殴打し、前歯2本が欠けてしまったということでした。

真ん中の前歯2本が破折しています。

向かって右側の歯は、左側の前歯と比べて変色しているのがわかると思いますが、電気歯髄診(歯の神経の生死を診査)をしてみると反応がなく、おそらく殴打した際に神経が死んでしまったと思われます。

レントゲンを撮影すると、神経が壊死しているために、歯根の先端に病巣を認めました。

また、左の前歯は、捻転・傾斜しており、左右前歯の形態がアシンメトリーの状態でした。

初診.JPG

破折した前歯の治療として、コンポジットレジンを使用した治療・セラミックスラミネートべニアによる治療・クラウンによる治療などが考えられますが、

できるだけ歯を削らずに、長期的な色調の安定性・左右前歯の形態の対称性を獲得するために、今回はラミネートべニアの治療を行うことになりました。

まずは、神経が壊死している前歯の根菅治療をし、その後にウォーキングブリーチを行いました。薄いセラミックスを使用するラミネートべニアでは、このような変色歯にそのまま応用すると、背後の歯の色をひろってしまい暗い色調になってしまうからです。

全体的にホームホワイトニングも行いました。

写真はホワイトニング後です。変色歯も改善されています。

IMG_5177.JPG

その後は、模型上で診断用WAX-UPを行い、最終形態を模索しました。

グレーの部分がWAXですが、最終的にその部分のべニアを厚く作製し、捻転歯の出っ張っている部分は少し削り込んで、左右前歯のシンメトリーを獲得する計画を立てました。(矯正で位置を修正できればもっとシンプルなのですが、近々留学を控えており断念)

IMG_4987.JPG

診断用模型を利用してシリコンコアを作製し、ノートブックテクニックにより、歯の削除量を確認しながら支台歯形成を進めていきます。

IMG_5178.JPG

形成終了後です。

左の捻転歯はもう少し内側に削れれば良かったのですが、神経を保存するためにはこれ以上無理と判断しました。

IMG_5183.JPG

そして、デンティンコーティング後に型取りを行い、作製されたラミネートべニアがこちらです。

IMG_5517.JPG

この薄いセラミックスの板の中に、様々な表現が施されているのです。

どんな歯科技工士でもできるわけではなく、匠の技です。

 治療後                                初診時

IMG_5988.JPG    初診.JPG         

 治療後

IMG_5996.JPG

術前の計画通り、左右前歯の形態と色調は改善されました。

治療後の写真は今日撮影したものですが、これで安心して留学先に行けると喜んで帰っていかれました。

間に合って本当に良かったです。

3月に一度帰国され来院していただけるようなので、お会いできるのを楽しみにしていますね!

 

カテゴリー:治療例 ,審美歯科治療  投稿日:2011年6月2日

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