より高い診断を可能にするCT&マイクロスコープ
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント専修医、医)竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
先日、奥歯に違和感があるということでいらっしゃった患者さん。
口腔内を診査すると、一番奥の歯に軽度の打診痛を認めましたが、著しい所見は認められませんでした。
レントゲン上でも、若干の歯根膜腔の拡大を認めますが、根尖病巣の存在などは確定できない状態でした。
咬合調整を行い1週間程経過を観察しましたが、症状に変化はなく歯肉が若干腫れているとのことでしたので、CTによる検査を行ったところ、
通常のレントゲンで見えるよりも根尖部の透過像が広がっている状態でした。
根管内に問題があると判断し、根管治療を行うことになりましたが、
患歯(問題の歯)は長いブリッジの支台歯になっており、この被せものを外すと嚙む所が一気に無くなってしまうので、
まずはクラウンの中央に穴をあけて根管治療を試みることになりました。
クラウンに穴を開け、内部にあるコア(土台)を削って、根管内にアプローチできるようにしたところで、
マイクロスコープにて根管内を確認すると・・・
下の写真のように歯根に破折が認められました。
光が奥までしっかり入るマイクロスコープだからこそ、このようにはっきり確認できます。
患者さんにもこの画像を見ていただき、今回の症状の原因がこの歯根破折であることを理解していただきました。
このように、通常のレントゲン診断では判断の難しい症例でも、CTやマイクロスコープを併用することで、より精度の高い診断が可能になります。
カテゴリー:根管治療 ,診療機器 投稿日:2014年12月14日