怖い歯の破折
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
噛んだ時に歯がバキッっとしたということを主訴に患者さんが来院されることがあります。
写真の患者さんも、そのお一人です。
口腔内を確認すると、奥から2番目の歯に近心から遠心にかけて横断する破折線が認められました。
歯根破折という状態です。
歯がほぼ真っ二つになってしまっており、このような場合は抜歯になる可能性が高くなります。
破折の状態によっては治療により保存が可能になりますが、このような垂直的な歯根破折は予後が悪いです。
歯根破折の原因は様々ですが、今回のケースは、
根の治療をしていたのをしばらく放置してしまったことで、さらに内部にむし歯が進行してしまい、強度の低下した歯が噛む力に耐えられなくなって割れてしまったと思われます。
根の治療を中断せずに治療をしていれば、このような事にならずに済んだかもしれません。
ある統計では、永久歯の喪失(抜歯)原因における歯の破折の割合は11%、むし歯は32%と、両者を合わせると歯周病の42%に同等となります。
小さなむし歯だから・・・、神経を除去して痛みが無くなったから・・・といって放置せずしっかり治療することが、長期に亘って自分の歯を維持させる上で
とても重要なことです。
カテゴリー:治療例 ,根管治療 ,虫歯治療 投稿日:2014年1月12日