下がった歯肉(歯肉退縮)

石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント認証医、医)竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。

歯肉の位置が下がってしまうことを歯肉退縮といいますが、それには様々な原因があります。

・ 歯周病による歯周組織の破壊

・ 誤ったブラッシング(歯ブラシや歯間ブラシ)による機械的刺激

・ 矯正治療による影響

・ 噛み合わせ         

などです。

下の写真は、より専門的な歯周病治療を希望されて来院された患者さんです。

m10.jpg 
歯周組織の検査を行うと、全顎的に深い歯周ポケットが存在し、レントゲンを撮影すると、歯槽骨の破壊や歯石(歯肉縁下歯石)の付着が認められました。
 
以前に矯正治療を受けたそうで、下の前歯の裏側には、歯が動かないように固定するためのワイヤーが装着されておりました。
 
下顎の前歯部においては、真ん中の前歯の歯周病が特に進行しており、下の写真を見て頂くとわかると思いますが、歯肉の退縮も他の歯と比べて著明です。
IMG_3573.JPG m11.jpg
この歯肉退縮は、歯周病だけでなく、矯正治療による影響も考えられるケースです。
 
その後の歯周基本治療により歯周病の改善を図ることはできましたが、進行した歯肉退縮は、見た目や知覚過敏などの問題を併発しており、患者さんもできるだけ改善したいとおっしゃったので、結合組織移植による根面被覆術を行いました。
 
初診時から既に歯間乳頭(歯と歯の間の三角形になっている部分)が消失してしまっているので、露出根面に対して100%の被覆は困難ですが、患者さんに前もってお伝えしていた量は回復することができました。
 
下の写真は術後です。
術後2.jpg
 
このように結合組織移植を行うことで、歯肉の位置の回復だけでなく、歯肉の厚みといったバイオタイプの改善も図ることができ、見た目だけでなく、将来の歯肉退縮のリスクを軽減することも可能になります。
 
現在は、左右の奥歯に対して、歯周病で失われた組織の再生治療を行っているところです。
 
糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞などの全身疾患と関連のある歯周病。
 
患者さんの健康に寄与するため、歯周病治療の重要性を啓蒙し、質の高い歯周病治療を提供していきたいと思います。

カテゴリー:歯周病治療 ,治療例  投稿日:2014年6月29日

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