進行した虫歯を救う矯正

石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。

 虫歯を放置してしまうと、このように歯冠が崩壊してしまいます。

歯根は歯肉の中に埋まっているのですが、歯根の方にも虫歯が進行していると被せ物を装着することが困難であり、保存不可能で抜歯をしなければならないこともあります。

この歯も歯根まで虫歯になっていたのですが、犬歯ということもあって歯根が長く、歯を挺出（引っ張り出す）することで被せ物を装着することが可能であると判断し、小矯正（ＭＴＭ）を行いました。

写真は、歯根の虫歯を除去したところです。

歯根の上に歯肉が覆い被さっており、これでは被せ物を装着できません。

このように矯正装置を装着し、歯の挺出を行いました。

歯根にフックを装着。

周囲の歯と連結した仮歯の裏側に、外側から見えないようにワイヤーを設置。

ワイヤーからフックに矯正用ゴムを掛けて、ゴムの力を利用して歯を引っ張りだすというわけです。

数週間でこれだけ出てきます。

このように歯がしっかり確認できるようになれば、被せ物を装着することが可能です。 

 今回は、歯根が長くしっかりしていたので、小矯正を行うことで抜歯をせずにすみましたが、歯根が短い場合は不可能です。

 できるだけ歯を保存するために様々な方法を駆使して診療を行っておりますが、もっと早くに治療をすればここまでしなくても良かったわけです。

早期治療に勝るものはありませんね。