チタンを用いた金属床義歯(入れ歯)
石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医/指導医、インプラント専修医、医)竹和会 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
上顎には総義歯(総入れ歯)、下顎には部分義歯が装着されている患者さんです。
正面からの写真を見るとわかりますが、上下の奥歯の噛み合わせが、向かって右側が左側と比較して下がっており、咬合平面が傾いている状態です。
また、写真ではわかりませんが、上顎総義歯の人工歯の配列位置の問題により、口唇のサポートが得られない、笑ったときには上顎前歯が全く見えないという、審美的にも改善が必要な状態でした。
患者さんもその点については前々から気にされておりましたので、
治療により、上下の義歯と下顎残存歯のクラウンの治療を行い、改善を図ることとしました。
下の写真は治療後です。
上下の義歯は、チタンを用いた金属床義歯、下顎の残存歯は、すべてメタルセラミックスクラウンです。
チタンはインプラントにも使用されておりますが、非常に軽くて丈夫で安全性の高い素材です。
義歯の重要な部分にチタンなどの金属を用いることで、破折を防ぐだけでなく、とても薄い義歯にすることができ、違和感の少ない義歯ができます。
また、義歯のたわみなどもないため、噛んだ時に残存歯や歯肉(顎堤)に加わる力もバランスが取れ、残存している組織の保護にもつながります。
つまり、義歯だけでなく、残存歯(義歯の維持などをもとめている歯)も、長期に亘って安定し長く使用できるということです。
治療後の口腔内を見て、患者さんには、
「今まで入れ歯を沢山作ってきたけど、こんな風に治療を受けたことは初めてで、とても綺麗になって良かった」というお言葉をいただきました。
ご高齢の患者さんですが、とても若々しくエネルギッシュな方です。
治療により綺麗な口元が得られ、噛み合わせもしっかりできるようになり、ますます若々しくなったと感じました。
これからはしっかりメインテナンスして、患者さんがいつまでも元気でいられるようサポートしていきたいと思います。
カテゴリー:治療例 ,審美歯科治療 ,義歯(入れ歯) 投稿日:2014年7月27日